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 時間の感じ方

 

世の中、忙しい人ばかり。

 

機械化が進み、

 

ネットで簡単につながり、

 

もっと楽になっていいはずなのに

 

どこもかしこも「忙しい」

 

 

 

がんになると

 

治療に専念することから

 

一度は「忙しい」から線を引く。

 

きっと多くのがん患者さんが

 

時間を見つめ直すはず。

 

 

 

わたしは術後のベッドの上で

 

窓から空を見続けた。

 

雲の流れや

 

刻々と変わる空の色を見続けた。

 

あんなに空を見続けた日は

 

これまでなかった。

 

こんな時間もあるんだな…と思った。

 

 

 

それから

 

道端の花や自然の景色、

 

美術館の作品に

 

目が向くようになった。

 

 

 

これからは

 

こういう時間を大切にしたいと

 

思うようになった。

 

 

 

忙しいと

 

なかなか見えないことがある。

 

がんを患ったことで

 

見えるようになったことがある。

 

 

 

がんをきっかけに

 

わたしの中で

 

時間の感じ方が変わったのだろう

 

と思っている。